

大体この3つで選びます。


目次
① 品質や安全性に問題ないか

1. 使われている原料は何か
パッケージ裏に記載されている原料は、含有量の多い順に記載されています。
記載の順番で何が多く入っているのかわかります。
添加物が最初に記載されていて、目的の栄養素が後ろにあれば、あまり良いサプリとはいえません。
2. 配合されている成分と配合量をチェック
酵素サプリには、野菜や果物がどれだけ入っているか、数を強調しているものがあります。
数だけでなく「成分と配合量」を確認しましょう。
微量でも成分が入っていれば、商品に記載できてしまいます。
1粒の重さに対しての成分含有量をパッケージ裏にある「原料の配合量」から確認できます。
栄養成分表示(見本) 3粒(0.75g当り) | |
エネルギー | 2.5kcal |
たんぱく質 | 0.06g |
脂質 | 0.014g |
炭水化物 | 0.54g |
食塩相当量 | 0.0015g |
ビタミンB1 | 5.2mg |
3. 製造方法や製品の認定を受けているか

GMP認定工場の印があるものは、原料の受け入れから製造、出荷全ての過程において、製品の「安全」と「一定の品質」が確保されています。
「NPO法人日本サプリメント評議会」の「安心安全マーク」は、毒性試験・衛生試験・栄養成分分析データなどを基に審査をクリアした製品だけに付与されます。
放射性物質の検査を受け、基準値をクリアした製品に付与される「安心安全マークプラス」もあります。
② 天然由来か合成か?

合成原料
●メリット ・・・安価で高濃度
●デメリット・・・不純物混入のリスクあり
天然原料
●メリット
・吸収率が良く体内での働きの面で合成品より優れている
・食べ物に近い
・一緒にふくまれている他の成分との相乗効果がある
●デメリット・・・価格が高く、濃度が低い
例えば、「天然のアセロラ」と「石油由来」、「とうもろこし」と原材料と価格がバラバラのビタミンCのサプリがあるとします。
一見、天然のアセロラから抽出されたものが断然体にも良さそうな気がしますが、最終的に体内に入るのはどれも同じビタミンCです。
確かに、天然の方が合成品よりも吸収率が高く、血中での濃度を長時間維持できます。
しかし、天然かどうか以上に、一緒に摂取するものの影響の方がより強くなります。
最終的に体の中に入ってしまえばどれも同じビタミンCですので、天然は効果の割に値段が高いものと考えられます。
天然と合成の見分け方
酵素サプリの原料が合成か天然かは、パッケージ裏の原材料表示で見分けることができます。
合成原料の場合
原材料表示の欄にビタミンB1、ビタミンB2など栄養素の名称そのものが書かれています。
天然原料の場合
原料表示に野菜や果物などの食べ物の名称が記載されています。
③ 添加物なしのサプリを探すのは難しい


添加物は、機械に粉が詰まらないようにサラサラにして流動性を良くしたり、材料が均一に混ざるようにしたり、粉を固めたり、吸湿を防いだりしています。
カプセルの材料のゼラチン、グリセリン、セルロースも添加物ですし、流動性を良くするグリセリン脂肪酸エステル、増量剤のデキストリンなどもそうです。
添加物は保存が利くようにしたり、ニオイや苦みを消して飲みやすくするために使われています。
添加物の中には、食品に近い比較的安全なものもあります。
乳糖、ブトウ糖、麦芽糖、ショ糖やショ糖脂肪エステルといったものです。
私は14種類以上酵素サプリを買いましたが、そのほとんどに二つや三つ添加物が入っていました。
しかし、そんな中、一つだけ無添加の酵素サプリがありました。
それが、まあるい旬生酵素 という商品です。
④ サプリメントの形状で選ぶ


酵素サプリメントの形状 | 主な特徴 |
錠剤 |
・粉末や顆粒を圧縮した粒タイプ ・無味無臭で飲みやすい ・添加物の使用で純度が低い |
ハードカプセル |
・粉末や顆粒がカプセルに入っていて純度が高い ・無味無臭で飲みやすい ・胃で溶けず腸まで届く |
ソフトカプセル |
・粉末に液体を混ぜてゼラチンやでんぷん、グリセリンの被膜で包んだもの ・純度が高いが、被膜の厚みがあると純度が低い ・密閉性があり品質が安定している |
ペースト |
・発酵成分をペーストにして個別包装したもの ・加熱処理をしないので酵素の働きを保てる ・味にクセがある ・甘味があって食べやすい |
ドリンク |
・清涼飲料水に規格される ・加熱殺菌処理を行い酵素の働きが失われている ・保存料や酸化防腐剤が入っている |
酵素はたんぱく質で出来ているので、胃や小腸で消化酵素によってアミノ酸に分解され、腸に届くまでにその機能を失ってしまいます。
酵素サプリから補給した消化酵素が活性を保ったまま運ばれるようにするには、胃で溶けず、腸で溶けるハードカプセルの「腸溶カプセル」がおすすめです。
⑤ 適正価格のものを選ぶ


初回は安くて2回目から通常価格に戻るところもあるので、初回価格だけで判断しないこと。
特に激安商品はなるべく避けてください。
価格が極端に安い理由
- 大量生産している
- 無駄なコストをカットしている
- 低品質のサプリメントを製造している
1と2は正当な理由ですが、3に関しては原料の多くに中国産が使われています。
例えば、ビタミンCは95%が中国製です。日本製は今では作られていません。
中国産がだからダメというわけではなく、中国でもしっかりした設備と管理体制の元で製造されたものなら良いのですが、品質レベルの低い工場で製造されるものもあります。
同じビタミンCの原料でも、Kgあたり数百円で手に入るものから30万円するものまであるので、安いからといって体に害があっては怖いですね。
その点、天然由来のサプリメントであれば植物や野菜・果物から抽出するので、安い価格設定は難しいです。
合成サプリでも不純物をしっかり取り除いたものであれば、コストと手間がかかるので価格も高くなります。
その一方、低純度のサプリなら価格が安い可能性があります。
安くても品質が心配では飲むのが恐いですね。
⑥ 食物アレルギーに注意する

原材料に体質に合わない素材が含まれいないか確認が必要です。
酵素サプリは原料に何百種類もの野菜や果物、野草、海藻、大豆、穀物等、使われているので、アレルギー持ちの方は気をつけた方が良いです。
また、「遅発型フードアレルギー」の方は、何に体が反応しているのか気づかないことがあります。
サプリメントを摂取してから体調が優れない場合や症状が改善しない場合、 サプリの摂取を中止するか、合成原料のサプリに変更してみると良いかもしれません。
⑦ プロバイオティクスとプレバイオティクスの入ったものを選ぶ

プロバイオティクス・・・乳酸菌やビフィズス菌といった体に良い働きをしてくれる善玉菌のこと
プレバイオティクス・・・善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維のことで、酵素づくりを促してくれる成分
この2つを酵素サプリメントから取り入れると善玉菌の酵素の働きが高まり腸内環境が良くなります。
⑧ アミノ酸・ミネラル・ビタミン配合のものを選ぶ

腸内細菌の酵素を増やすには、善玉菌(乳酸菌)の生育に必要なアミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。
特に、アミノ酸は酵素の原料になり、ビタミン・ミネラルは酵素の働きをサポートする補酵素として酵素の活性化に役立っています。
たんぱく質は約20種類のアミノ酸という栄養素が組み合わさってできています。
アミノ酸はからだの中でつくられますが、その内9つのアミノ酸は体の中でつくることができません。
その9つのアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。
肉や魚、卵、大豆、乳製品(ヨーグルト・チーズ)、牛乳などの食物から取り入れる必要があります。
酵素サプリから摂取するなら、下の9つの必須アミノ酸が入っているものがおススメです。
- パリン
- イソロイシン
- ロイシン
- メチオニン
- リジン(リシン)
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- スレオニン(トレオニン)
- ヒスチジン