
だから、酵素を補って健康的に痩せたいです~。

ももこさんは、酵素を摂り入れると痩せると思っているのですね。
酵素の理解がまだまだ足りてないようなので、これから詳しく解説していきましょう。
目次
酵素とは何か? 5分で簡単理解~酵素の効果

ところで、酵素って一体何なんでしょうか?

食べたものを消化吸収したり、呼吸や手足を動かす、臓器を働かせる、物事を考える、老廃物を体外へ排出したりできるのは、すべて酵素の力のおかげ。
動作や思考を働かせるために、体の中で分解や合成などさまざまな化学反応が起きてるんですよ。
他の物質をくっつけて化学反応を助けたり、反応速度を速くしたりして仲介役として働いています。
人の体内で作られる酵素として、大きく2つにわけられるのが、消化酵素と代謝酵素です。
消化酵素 ・・・ 唾液や胃液に含まれいて、食べた物を消化吸収し、炭水化物やたんぱく質、脂質を分解する
代謝酵素 ・・・ 消化酵素で分解された栄養素(アミノ酸やブトウ糖)、髪の毛や骨に関わるたんぱく質をエネルギーに変える働きがある
「消化酵素」と「代謝酵素」は、細胞から作られます。
細胞にあるDNAの中の遺伝子を設計図にして、酵素がどんな働きをするのか決められています。
また、唯一、人間の中で酵素を作る方法として、腸内細菌が作る腸内酵素があります。
腸内酵素 ・・・ 消化酵素で分解しきれなかった食べ物の栄養素をエサとして利用し、酵素をたくさん作っている
腸内細菌が作る酵素も同様に、腸内細菌の中にある、DNA(遺伝子)を設計図にして作られています。
遺伝子に基づいて、心臓には心臓の、腸には腸の、筋肉には筋肉の働きに合わせ、それぞれ違った酵素が存在しています。
また、食べ物に含まれる「食物酵素」は、食物の環境の中で、栄養を高めたり、甘味を増す働きがあります。
酵素が入ってる食品
生野菜や果物、肉、魚などの食材には食物酵素がたくさん含まれています。
食物に含まれる成分の内、ビタミン、ミネラルは補酵素として働き、体内にある酵素と補酵素が結合すると、分解し変化させながら何重もの解毒効果と健康を維持するための働きを生み出します。
普段、私たちは色々な食材を組み合わせて調理していますが、食物の成分の組み合わせによって、酵素の効力を発揮する力が変わってくるのです。
補酵素と酵素が組み合わさることで、体により良い効果を得ることができます。
酵素が含まれる代表的な食品
野菜 | フルーツ | 発酵食品 |
ブロッコリー |
りんご |
納豆 |
生の野菜や果物、発酵食品には、「食物酵素」が含まれています。
キウイやパイナップル、大根など一部の食品は、他の食品を分解する酵素が含まれています。
料理の下ごしらえでお肉を柔らかくしたり、風味を増したり、消化を助ける働きがあります。
例えば、料理の下ごしらえで、お肉をキウイでもみ込むと、肉の繊維がほぐれ、お肉が柔らかくなる効果があります。
これは、キウイに、タンパク質を分解する酵素「アクチニジン」という酵素がたくさん入っているためです。
パイナップルにも含まれていて、肉や魚料理の後に食べると、消化を助け、胃腸の負担を減らしてくれます。
酵素と発酵の違い
酵素と発酵の違いについて説明します。
酵素は食べた物を分解して栄養を吸収したり、栄養素を利用して体の修復や再生をはかるもの。
それに対して、発酵は微生物がもっている酵素によって食品を分解し、酸性化することで、腐敗を引き起こすのを防ぎ、体にとって有益な物質をつくりだすものです。
食品に微生物が付着すると、微生物が持っている酵素によって、デンプンやたんぱく質を分解して、人間にとって体に良い食べ物へと変化します。
微生物には、乳酸菌、酢酸菌、納豆菌、酵母菌、麹菌とさまざまな菌があります。
ヨーグルトやチーズは、乳酸菌によって発酵されたもので、納豆は蒸した大豆に納豆菌を付着させて発酵したものです。
この他にも、味噌、醤油、みりん、酢、ビール、キムチ、ぬか漬け、漬物、 etc...の発酵食品があります。
発酵食品が良いといわれる理由は、乳酸菌や酵母菌などの微生物が腸内で善玉菌として働き、腸内環境を整えてくれるからです。
腸内環境が良ければ、腸内細菌が元気になり酵素の力を生かすことができます。
そもそも酵素は何?
酵素は体内のあらゆる化学反応に対し、自分自身は変化しないで他の物質の化学反応を進める、「触媒」として機能するたんぱく質のことです。
例えるなら、酵素はお見合いする男女をマッチングさせる仲人さんのような存在です。
カップルはくっついたり、別れたりするけど、仲人さん自身は変化しませんね。
酵素は何からできている?
酵素は寝ている間に細胞核の中で作られます。
酵素の成分はたんぱく質の一種で、たんぱく質は20種類のアミノ酸がつながった長い分子できています。
アミノ酸(たんぱく質)の並び方は、DNAに記録されていて、リボソームがmRNAの設計情報(DNAの情報をコピーしたもの)をもとにアミノ酸をつなげていきます。
アミノ酸がつながった長い分子ができるとアミノ酸どうしが力をおよぼし合い、ひとりでに折りたたまれて酵素ができます。
体内にある酵素の量は無限といわれていて、種類としては、2万種類以上にも及びます。
人の細胞を作るために1万3000種類の酵素が使われていて、その中でもたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ酵素)だけで9000種類以上あります。
アミノ酸の種類、割合、配列の違いによって、体内でさまざなたんぱく質が作られ私たちの体を構成しています。
酵素は何歳から減少するの?
体内の酵素は、年を取るにつれて減っていき、特に30代から40代にかけて急激に減少し始めます。
酵素は、私たちが口にした食べ物から栄養素をとり出して、エネルギーに変えていますので、若いうちから、酵素力を上げための健康的な食事を取ることが大切です。
酵素って体にいいの?
酵素は新陳代謝を進めるなど、体のあらゆる働きに関係しています。
体に栄養素を摂取しただけではなんの効果もなく、酵素が働くことでようやく摂取した栄養素がエネルギーに変わります。
酵素はたんぱく質でできているので、肉や生野菜、果物から酵素を取り入れてもアミノ酸に分解されます。
そのため、酵素を摂るというよりもアミノ酸を摂っているようなもので、酵素自体には、健康や美容、ダイエットに対する効果、効能はありません。
酵素ってホントに痩せるの?
酵素ダイエットが流行っていますが、先程説明したように酵素を食べても酵素のまま胃で働くことはほとんどありません。
しかし、食べ物に含まれる栄養素のうち、ビタミン、ミネラルは補酵素として働いたり、アミノ酸が体内酵素の代謝活動を助けたりする効果があります。
また、発酵食品を食べることで、腸内細菌が酵素を出して、食べ物を「発酵」させるので、腸内環境を整えてくれます。
腸内環境が良くなれば、便秘解消に役立ち、痩せることに繋がると考えられます。
発酵食品と同じ機能を持っているものが、酵素サプリメントです。
酵素サプリは植物性原料を乳酸菌などの有用菌で発酵熟成させたもので、発酵食品と同じ効果が期待できます。
乳酸菌と腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖が含まれているものがあるので、酵素サプリから摂取すると効率的です。
酵素ってどこに売ってる?
酵素商品といえば、酵素ドリンクや酵素サプリメントのことですが、ドラッグストアやインターネットの通販サイトから購入することができます。
ただし、注意点として、酵素ドリンクは、清涼飲料水規格の製品のため、食品衛生法で加熱殺菌処理がされており、酵素の働きが失われていることです。
選ぶなら、酵素の働きをサポートしてくれる乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖を含んだ酵素サプリがおススメです。
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